JAL、FOY ONポイント2倍付与、中止へ!
JALが新型コロナウイルスの感染拡大を受けて実施している上級会員資格を得る為の「FLY ONポイント」の特別倍率(2倍)付与。
このゴールデンウィーク中も、ファーストクラスなどは、比較的、埋まっていた感じがしますが、それも恐らくはこの2倍付与を機に、上級会員資格を得るためにせっせと搭乗されていた人がいると言うコトでしょう。
世の中では不要不急の外出自粛が求められている中で、やっぱりおかしい…と言う感じになったのか、JALも2020年5月10日時点で予約がなされているモノ以降に関しては、「FLY ONポイント」の2倍付与を中止することを発表しました。
既に発表になり、実施になっているキャンペーンが、中止になると言うのは、そうある話ではありません。
特に日本の航空業界で考えると、極めて、異例。
ですが、新型コロナウイルスの感染拡大防止の為には、異例だのなんだの言ってられないと言うところなのでしょうかね。
JALとしても、搭乗率が低く推移している中で、貴重なユーザーであったでしょうが。
そもそもこの措置。
ANAが先行で発表していたキャンペーン。
結果的に書けば、JALは追随したと言う形になりますが、やっぱりリスクマネージメントが甘かったと言うコトでしょう。
ゴールデンウィークぐらいには、新型コロナウイルスの影響が、落ち着くだろう。
ただ夏前にある程度の需要を喚起したい。
そんな考えがあったのかな…と言う感じがします。
が、ゴールデンウィークはおろか、この先も新型コロナウイルスの感染に対しての警戒は、当面、残りそうな情勢。
仮に夏までに感染拡大がある程度、ストップしたとしても、観光・旅行需要が高まると言う感じには程遠いのが、現状。
もちろん、3月中旬には誰しもがそう思っていたかも知れませんけれどね、日本にいたら。
でも、イベントリスクが高い航空業界。
世界的に見ても、同様のキャンペーンを現時点で打ち出しているのは、JALとANAだけ。
やっぱりリスクマネージメントが甘かったと思われても、仕方がないのかな…と。
立ち止まれる会社は、やっぱり立派だと思う
今回のキャンペーンの中止は、極めて異例。
その決断をしたと言うコトは、すごく勇気のいる話ではあったでしょう。
でも、日本の他の企業も、もっとそうであるべき。
1度始めたから…と、立ち止まれないのではなく、やっぱり時として立ち止まると言うコトは、必要なんだと。
そう言う意味では、JALも立派だなぁ…なんて。
人間だって、1度始めたコトから方針転換するのは、なかなか難しい話ですが、企業ならば関係する人・会社・機関もより多くなる訳で、なおさら難しい話ですからね。
きっと倒産する前の状態のJALだったら、1度スタートさせているキャンペーンの中止なんて決断は、できなかったでしょうね。
キャンペーンは、もっと世相が落ち着いて、旅に出られる様になったら。
それまで何とか経営的には踏み止まって貰いたい気持ちでいっぱいですね、JAL。